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【DIY初心者におすすめ!】すべての収納家具の基本となる「棚の作り方」をマスターしよう!

2022.6.24

今日のブログでは、すべての収納家具づくりの基本となる「棚の作り方」をレクチャーしていきます。「扉」や「引き出し」といったより難しい家具を作る時にも必要となるテクニックが詰まっていますので、初めて棚の制作に取り組むDIY初心者の方は、ぜひポイントを押さえて作り方をマスターしましょう!

まずは必要な材料を確認して準備する

では、最初に、棚を制作するために必要となる材料から確認していきます。

【使用する材料】

  • パイン集成材 長さ1820×幅120×厚さ18㎜
  • MDF材(木質ボード) 厚さ4㎜

まずは短冊型のパイン集成材とMDF材(木質ボード)を用意しましょう。寸法は上記の通りです。DIY初心者の方でも、お近くのホームセンターなどで簡単に入手できるはずです。

材料を必要なサイズにカットする

次に、パイン集成材を必要な長さにカットしていきます。DIY初心者の方は、ホームセンターのカットサービスを利用するのが便利でしょう。450㎜の板を2枚、285㎜の板を3枚作ります。

パイン集成材のカット

4㎜厚のMDF材は、棚の背板として使用します。4㎜の厚さのベニヤ板であれば、他の素材でも問題ありません。ワランベニヤやシナベニヤでも大丈夫です。この板を450㎜×321㎜のサイズにカットします。こちらもカットサービスを利用するのが便利です。

MDF材のカット

では、木材をカットした後にできた材料を改めて確認します。

【カットした材料一式】

  • MDF材(450㎜×321㎜×4㎜) 1枚
  • パイン集成材(長いもの/450㎜×120㎜) 2枚
  • パイン集成材(短いもの/285㎜×120㎜) 3枚

材料

上記の材料があることが確認できたら、いよいよ組み立てに入ります。

埋め木をするためのビス穴を開ける

棚の制作には、電動ドライバーとビスを使用します。ビスをそのまま使用して組み立てることも可能ですが、ビスを使う場所にあらかじめ穴を開け、中にビスを打ち込み、最終的に埋め木をします。こうしてビスの頭を隠すことで、見栄えがずっと良くなります。

ビス穴

ひと手間かかりますが、周りからも「いいね!」と言われる美しい仕上がりになりますから、初めて棚を制作するDIY初心者の方もぜひチャレンジしてみましょう!

まずは長い板に、ビスを打つための穴を開けていきます。穴を開ける場所は、画像の通りです。板の横端から2cm、上下から1cmの場所に、鉛筆を使って印をつけていきます。

板の横端から2cm

上下から1cm

マーキングをした場所に、「ダボ錐(ぎり)」という専用の道具を使って穴を開けていきます。このダボ錐の特徴は、一定の深さで穴が止まること。DIY初心者にはうってつけの道具です。ぜひ購入を検討してみてください。

ダボ錐(ぎり)

次に、棚板を付けたい場所にマーキングをしていきます。今回は、真ん中に棚板を設置するため、225㎜のところに点を打ち、これを線で結べば位置が決まります。そして、先ほどと同じように、ダボ錐を使って穴を開けていきます。穴を開けた後は、マーキングした鉛筆の印をきれいに消しておきましょう。

マーキング

ビスを打つための道具を用意する

いよいよビスを打っていきます。今回は30㎜の「スリムビス」を使用します。木が割れにくく、貫通性が高いのが特徴ですので、別のビスと間違えないようにしてください。ホームセンターなどによって名称が違う可能性もあるので、初めて棚を制作するDIY初心者の方は「細いビスを使う」と頭に入れておきましょう。

スリムビス

もう一つ、ビスを打つ際に使いたい道具が「クランプ」です。材料を挟み込むために使われるもので、ビスを打ち終わるまで、このクランプを使って棚の形を固定します。きれいな仕上がりにするため、DIY初心者の方もぜひクランプを手に入れておきましょう。

クランプ

ビスを打つ時のポイントは、背の部分を下に向けて板を並べることです。これは、背板がねじれないようにするため。背中の部分がまっすぐにならないと、うまく背板を張ることができないからです。

ビスを打つ時のポイント

ビスを打って四角形を作る

上下左右の4枚の板を並べたら、クランプで軽く固定します。そして、板がずれないようにしっかりと合わせ、ドリルドライバーでビスを打ちこんでいきます。

ドリルドライバーでビスを打ちこんでいく

ドリルドライバーは、ビスの締めすぎを防ぐトルク調整機能があるのが特徴です。この機能により、DIY初心者の方でもねじ山をつぶしてしまったり、締めすぎで木の板がひび割れてしまったりすることを防げるので安心です。数字を選んで締め加減を調整できる機能がありますので、今回は「12」のメモリを選んでビスを打ちこんでいきます。

まずは4つの板で、四角い形を完成させましょう。これがすべての収納家具を作るうえでの基本の形となります。

棚板と背板を取り付ける

次に、棚板を入れていきますが、そのままでは板が入りづらいため、ビスを少し緩めます。こうすることで、棚板が入りやすくなります。

この段階で、四角い形になった板に背板を合わせてみましょう。ここで四角い板と背板の角がずれているようであれば、対角が同じ長さになっていない可能性が高いです。背板を取り付けるまでに、必ず対角の長さを測るようにしてください。この対角の長さをきちんと測ることが、DIY初心者の方がうまく棚を制作するうえでの大切なポイントになります。

必ず対角の長さを測る

対角の長さが違う場合は、長い方を押し込んで調整しましょう。押し込んだ対角が短くなり、その分、もう一方の対角が長くなります。

調整

対角が同じ長さに調整できたら、いよいよ背板を張ります。背板を付けることで、対角が動かなくなります。ビスを打って止めていきますが、この時に注意したいのが、側板のビスの位置を避けること。画像のように少しずらしてビスを打つようにしましょう。

背板を張る

ダボ穴を丸棒で埋める

美しい仕上がりにするために、ダボ穴を埋めます。ここで使うのが丸棒です。短く切った直径10㎜の丸棒を使って穴を埋めていきます。この時、丸棒の端をハンマーで叩いて丸くします。

ダボ穴を埋める

丸棒を使って穴を埋める

丸棒の端をハンマーで叩いて丸くする

ダボ穴には、埋め木が外れないように、あらかじめ少量の木工用ボンドを流し込みます。そして、ハンマーでダボ穴に丸棒を打ち込んでいきます。ここで使うのが「ダボ切りのこぎり」です。少し反らしながら切っていきましょう。

ダボ切りのこぎりで切る

少し出っ張りができた部分は、最終的に紙やすりをかけて仕上げていきます。この時には、角材に紙やすりを巻き付けたものを使いましょう。ポイントは、必ず木目に沿ってやすりをかけること。板の角なども紙やすりで削っていくと、よりきれいな仕上がりになります。 DIY初心者の方でも、細かい部分にひと手間を加えることで、格段に見栄えが美しくなるはずです。

完成

【まとめ】

いかがでしたでしょうか。今回ご紹介したようにダボ穴に埋め木を入れるひと手間を加えれば、棚の仕上がりがとてもきれいになり、ワンランク上の棚が完成するはずです。棚を制作した経験がないDIY初心者の方も、ぜひ一度チャレンジしてみてください!

なお、こちらの棚の作り方については、YouTubeチャンネル【とんだDIY家具のデザイン大学】でも詳しく解説しています。こちらもチェックして家具づくりを楽しんでみてくださいね!

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