DIYブログ
2022.5.18
ハケは木工DIYをするなら欠かせない道具です。なぜなら塗装をするときに必ず使用する道具だからです。
木材はそのままでも味があって綺麗ですが、塗装をすれば好きな色やデザインにできることから多くの人が木工DIYで塗装をしています。
塗装は作品の出来を左右するものなので、ハケを上手く使えるかどうかはとても重要です。塗装をしても上手くペンキを塗れなければ綺麗に仕上げることができず、残念な見た目になってしまいます。
そこで、今回は木工DIYに欠かせないハケの使い方を詳しくご説明します。
また、ハケの洗い方や選び方についても解説するので、これからDIYを始めようと思っている方や、今まで使い方をよく知らずにハケを使っていたという方はぜひ最後まで読んでくださいね。
ハケで綺麗に塗装するためには下準備が欠かせません。
ちょっとした一手間ですが出来に差がつくのでぜひやり方を覚えておきましょう。
新品のハケは毛が抜けやすい状態になっています。何もせずにそのまま塗装してしまうと、塗装中に毛が抜けたり、塗料がついた毛が塗装面以外に付着したりしてしまいます。
そこで、ハケは使う前に手でしごいて余分な毛を取りましょう。毛の部分を上にして両手で挟んで持ち、手を前後させながら回転させると毛が浮かんで余分な毛を取りやすくなりますよ。
余分な毛を取り払ったあとはサンドペーパーに撫でるように擦り付けるとさらに綺麗に毛を整えることができます。サンドペーパーは粗めのものを使いましょう。
同じように表面が粗いコンクリートのブロックでも代用できます。
下準備が出来たらいよいよ塗装です。ここでも覚えておくべきポイントがたくさんあります。
綺麗に仕上げをするためにもこれから紹介する5つの使い方を知っておきましょう。
まずはハケの持ち方についてです。ハケは鉛筆のように親指と人差し指で持ち、他の指で支えます。柄の中心よりもやや下あたりを軽く握りましょう。
ただし、ハケには色々な大きさや形があるので、種類に合わせて塗りやすい持ち方をしてください。
例えば大きなハケは手のひら全体で握るようにして持つと塗りやすいですよ。
ハケを塗料の中に入れたら取り出す前に容器の淵で余分な塗料を落としましょう。
こうすることでハケから塗料が垂れるのを防ぐことができますし、毛先を整えられるというメリットもあります。
ちなみに、塗料は毛全体に染み込ませてしまうと塗りにくくなってしまうので、毛先から3分の2程度までつけるのがおすすめです。
ハケは塗装面に対して垂直になるような角度で塗りましょう。
寝かせながら塗る方が早く仕上がりそうに思えるかもしれませんが、毛を立てて塗った方が綺麗に塗装することができます。
塗装をするときは端っこからどんどん塗っていくのではなく、まず塗装面にいくつか塗料を置いて、それを広げるように全体を塗っていきます。
このとき、上手く広がるようにペンキは多めに置いておくのがポイントです。
ハケを滑らせるときは木目に沿って動かすことを意識しましょう。
同じ方向に向かって塗装し、さらに全体が同じ薄さになるように塗ると滑らかに仕上がります。
ハケは塗装が終わったあとにしっかりお手入れをすれば繰り返し使うことができます。使用後のハケは塗料がついている状態なので、工夫して洗わなくてはいけません。
ハケの洗い方を5つのステップでご紹介するので、ぜひ覚えておきましょう。
まずは水で洗う前にハケについている塗料を出来るだけ落とします。不要な新聞紙などに擦り付けましょう。
こうすればお手入れの時間を短縮できますし、水の節約にもなります。
塗料を限界まで落としたら水で洗い流しましょう。バケツに水を入れてその中で毛をしごくことによって水を使いすぎず、さらには周りを汚すことなく洗うことができます。
万が一、周りにペンキがついてしまってもよく洗い流せば落とせますよ。
水で洗ったあとは台所用洗剤を使ってさらに塗料を落としましょう。水だけでなく、洗剤を使うことでより綺麗にお手入れができます。
一部にペンキが残ったままになると固まってしまって次に使うときに上手く塗れなくなるので、ここで洗い残しがないようによく確認しながらしごきましょう。
塗料を落とせたら水でしっかりすすぎましょう。洗剤が残らないように、毛と毛の間を丁寧に洗い流してくださいね。
洗い終わったハケは吊るしたり、毛を上にして立てたりして、日陰で乾燥させます。次は完全に乾いてから使いましょう。
ハケは毛がびっしり詰まっていて乾きにくいので、洗ったあとに乾いたウエスなどで水分を出来るだけ拭き取れば乾きやすくなりますよ。
ハケの洗い方の基本は先述の通りですが、油性塗料を使用した場合は水や洗剤だけでは十分に落とすことができません。
油性塗料がついたハケは水ではなくペイントうすめ液を使って落としましょう。ペイントうすめ液を容器に入れ、しっかりペンキを落とします。
その後は水性塗料と同じように台所用洗剤を使ってさらに汚れを落とし、すすいでから乾かしてください。
ペイントうすめ液はシンナーのような香りがするので、屋外か十分に換気している場所で使いましょう。
また、使い終わったペイントうすめ液は排水溝に流さず、布に染み込ませて処理します。布は広げて乾燥させてから普通のゴミとして捨てましょう。
ハケは使用後に塗料を落とすことで繰り返し使うこともできますが、その都度新品のハケを用意して使用するという方法もあります。
コストが気になる方もいると思いますが、使うのはそれほど高くないハケで大丈夫です。
新しいハケだと使いやすいですし、使用後に洗う手間がなくなります。
ただし、費用がかかり、最初に紹介したように毎回ハケを使う前に下準備をしなくてはいけないというデメリットはあります。
一方で、繰り返し使う場合はコストが抑えられ、ゴミが減るので地球に優しいというメリットがあります。
このように毎回買い換える場合と繰り返し使う場合でそれぞれメリット・デメリットがあるので、ご自身に合う方を選んでくださいね。
DIYで使うハケには色々な種類があります。形、大きさ、値段と違いがたくさんあるため、初めのうちはどのハケを選べば良いか悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。
そこで最後に、ハケを選ぶときに見るべきポイントをご紹介していきます。
これでたくさんの候補の中からご自身に合ったハケを選ぶことができますよ。
ハケはそれぞれ毛の硬さが異なります。腰があるものもあればかなり柔らかいものもあります。
粘り気がある油性塗料を使う場合は硬い毛のハケ、水性塗料を使う場合は柔らかめの毛のものを選びましょう。
市販のハケの中には油性用や水性用と初めから指定しているものもあるので、それを参考にして選んでも良いですし、自分で実際に触りながら決めるという方法もあります
ハケは幅もそれぞれ違っています。広い幅のものもあれば、木と木の間のわずかな隙間を埋めるための細いハケもあります。
広い面積を塗るなら幅の広いもの、塗る範囲が小さいなら細めのハケというように、塗る面積に合わせて選びましょう。
塗装は塗るものの大きさや形状によっては時間がかかります。それだけに持ちやすさは重要です。
持ちにくいものを選んでしまうと塗装がしにくく、すぐに疲れてしまい、作業に集中できません。
そこで、ハケを選ぶときは実際に手に持って自分に合うかどうかを確かめましょう。
通販ではなく、実際にホームセンターなどのお店に行くと色々なハケを確かめることができますよ。
ハケはDIYで塗装をするときに欠かせないアイテムです。ハケを上手く使えるかどうかで作品の仕上がりも変わってきます。
まずは余分な毛を抜いて毛を整え、それから今回ご紹介した使い方のポイントを押さえながら塗装をしてください。
ハケを使いこなして、想像通りの仕上がりの作品を作れるようになりましょう。